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【ロングトレイル:お金編】東北1000km徒歩の旅!みちのく潮風トレイルの費用について

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みちのく潮風トレイル(略称、MCT)は1000km以上ある東北太平洋側沿岸部のトレイルです。

MCTを全て歩き通すには1ヶ月以上はかかります。
これだけの長期旅になると、費用はどれくらい必要か検討がつかないですよね。

私は2023年春にMCTを44日間かけて歩きました。
その時の総費用は316,841円です。

みちのく潮風トレイルの費用:316,841円

今回は、私がMCTで使った費用について紹介します。

この記事でわかること
  • MCTにかかった総費用
  • カテゴリごとの費用
  • 支払い方法の内訳

MCTにかかる費用がどれくらいか知ることで、MCTへの計画をより具体的に進める事ができます。

この記事がこれからみちのく潮風トレイルを歩く人の参考になったら嬉しいです。

みちのく潮風トレイルの総費用

2023年にみちのく潮風トレイルを歩いた時の費用は以下になります。

みちのく潮風トレイルの費用。文字が小さいので拡大推奨。

総費用は316,841円でした。
私はMCTを44日で歩き通したので、1日の平均の出費は約7,200円になります。

各カテゴリの費用

次に何にいくら使ったかを以下のカテゴリに分類し、それぞれのカテゴリの費用を紹介します。

  • 食材費
  • 外食費
  • 宿泊費
  • 交通費
  • 雑費
  • 装備費
  • 観光費

食材費

みちのく潮風トレイルでよく食べた食材。調理の手間がほとんどない食材を中心に選んでいた。

食材費は、コンビニや商店などお店で食材を購入した際に支払ったお金です。

食材費は40,967円でした。

私はハイキングで自炊するときは簡単に調理ができるインスタント麺か、調理が不要なおにぎり、菓子パン、エナジーバーなどを好んで持っていきます。
買い物をする際は、なるべく安い物を選ぶようにしていますが、あまり神経質にならないようにしました。
少し高くても食べ慣れている食材を選ぶことも多々あります。

これらの食材は大量に買い込んでも、そこまで大きな金額にはなりませんでした。
感覚的に、2〜3食分の食材を購入した時は1,000円弱くらいです。

食料補給の際、その土地ならではの食材を選ぶことも多い。高田の道の駅で購入した「かんづき」。素朴な味わいでとても美味しかった。

食料は重いので、補給しやすい区間はなるべく余計な食材は持たないようにしていました。
その結果、頻繁にお店に立ち寄ることになりました。

MCTは補給ができる機会がたくさんあり、私は合計60回以上も食材の買い物をしていました。

流石に、自分でも思っていたよりも多くて反省しています。
荷物が軽いと早く歩けるメリットもありますが、店で足を止めて時間をロスしている方が大きかったかもしれません

外食費

釜石のバスラーメンかわしまの「ホルモンラーメン」。釜石ラーメンはあっさりしたラーメンで有名だが、珍しく煮込みホルモンがトッピングされていた。

外食費は、飲食店や道の駅での買い食いなどで支払ったお金です。

外食費は30,176円でした。

食事は持ち歩いている食材を食べる事が多かったですが、数日に1回は飲食店でしっかりした食事を取るようにしました。

漁港の近くには定食屋があったり、国道沿いには道の駅などもあるので、ハイキング中に飲食店をよく見かけます。
予め、飲食店を利用するように計画を立てれば、その分持ち歩く食料を減らす事ができるので、事前に調べる価値はあります。

大船渡魚市場にある丸清食堂。煮付け定食はボリューム満点でとても美味しかった。

特に記憶に残っている飲食店は、大船渡漁港の「丸清食堂」です。
煮付け定食には、煮付けとアラ汁、刺し身や小鉢が付いていて800円。
とてもボリュームがあり大満足でした。

ちなみに、今回の旅の食費(食材費+外食費)は71,143円です。
1日当たりの食費は約1,600円でした。

宿泊費

長旅の間はホテルに泊まることもある。釜石駅前にある「ホテルフォルクローロ三陸釜石」は少し値段が高かったけど、綺麗で快適だった。

宿泊費は民宿やゲストハウス、キャンプ場など有料の宿泊施設で使ったお金です。

宿泊費は69,586円でした。

宿泊施設で17泊したので、1泊当たり約4,000円になります。

宿泊費は旅のスタイルで大きく変わるので、それに合わせた費用を用意する必要があります。
野営をメインにする人であればもっと安くりますし、宿をたくさん使う人はもっと高くなります。

トレイルの近くにはキャンプ場があることもある。宿に泊まるより安上がり。野営する際はなるべくキャンプ場を使いたい。

MCT沿線には宿泊施設のがまんべんなくありますが、地域によって数の偏りがあります。
複数の旅行サイトを使うと宿が見つかりやすいです。

私は、宿探しは楽天トラベルをメインで使用し、Google Mapでも旅行サイトに載っていない宿がないか調べていました。

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私は、シャワーと洗濯ができればどこでも良かったので、価格重視で宿を選ぶことが多かったです。
そのような宿はだいたい4,000〜6,000円くらいでした。

他にも、「みちのく潮風トレイルサポーターズ」というMCTにはハイカーをサポートしている施設や個人の方のお世話になったこともあります。

雄勝町の「m.s.s.books」は民泊ができる。アットホームな宿でのんびりすることができ、出発するのが名残惜しかった。

サポーターの施設には、ハイカー専用の宿泊プランや、トレイルへの送迎サービスなどがあり様々な形でMCTハイカーを支えてくれています。

みちのく潮風トレイルサポーターズの情報は以下のサイトに載っているので、一度確認することをおすすめします。。

交通費

寒風沢島から宮戸島は小さな船で移動する。この区間の船に乗るには事前に予約が必要になる。

交通費は新幹線や電車の運賃、フェリーでの移動で支払ったお金です。

交通費の合計は37,460円でした。

自宅からMCTの交通費が往復で約28,000円で、ハイキング中に使った交通費は約9,000円です。

みちのく潮風トレイルには船やフェリーで移動する区間が3箇所ほどあり、船の運賃は合計で約6,000円です。
船の支払い方法は現金のみなので、事前に現金を用意しておく必要があります。

女川駅の建物は温泉施設が併設されていてかなり立派。ただ、残念なことに、suicaなどの交通系ICカードが使えなかった。

残りの3,000円は、名取トレイルセンターで行われた「Trail Days」というイベントに参加するための移動と、悪天候で歩けなくなった区間をスキップするための移動に使いました。

みちのく潮風トレイルはトレイルに沿って、公共交通機関が通っている区間が多くあります。
特に、名取〜女川、南三陸〜八戸までは電車やバスなどの公共交通機関が通っており、MCT付近での移動は比較的簡単なので、公共交通機関を駆使してMCTを歩く事もできます。

例えば、どこか拠点となる場所で宿を取り、宿からトレイルまで電車で移動し、区切りの良いところまで歩いたら電車で拠点に戻る、ということもできます。

みちのく潮風トレイルはトレイルにに沿って鉄道が通っている区間も多い。連続テレビ小説「あまちゃん」10周年したラッピング電車を見ることができた。

この方法は交通費と宿泊費、それに移動時間がかかりますが、心身の負担は軽くなりそうです。
それだけでなく、同じ町に長い時間過ごすことで、その町の魅力をより体験をすることができるかもしれません。

MCT沿線には素敵な町がたくさんあるので、お気に入りの町を見つけらたこのような方法をとるのも楽しそうです。

雑費

ハッカ油は虫除けだけでなく、色んな用途で使えるので持っていると便利。

雑費はランドリー代、ハッカ油やボールペンなど食料以外の買い物で使ったお金です。

雑費は9,473円でした。

雑費の中にはメールドロップの送料も含んでいます。
メールドロップとは、将来使う予定の装備や食料など宅急便などで送ることです。

Map Bookを10冊すべて持ち歩くのは少し重たい。まだ使わなかったり、使い終わった地図はレターパックなどで郵送して軽量化する。

例えば、MCTの地図は全部で10冊あり、全て持ち歩くのは少し荷物になります。
使い終わった地図や、まだ先の区間の地図はすぐに使うことはありません。

そこで、直近で使わない地図をメールドロップして、必要な区間の地図だけ持つようにすれば、荷物が少し軽くなります。

送り先に連絡を取って荷物を送っても大丈夫か確認する手間はありますが、荷物の軽量化ができるので検討する価値は十分にあります。

装備費

みちのく潮風トレイルに持っていった装備一式。元々持っていた装備でなるべく揃えた。

みちのく潮風トレイルに向けて購入した装備や、歩いている最中に装備を買い足した時に使ったお金です。

装備費は98,459円でした。

計画やハイキング中に必要になる、Map Bookを全10冊Data Bookも装備費に含んでいます。
これらの合計は16,500円と少し高いですが、売上の一部はみちのく潮風トレイルの運営・管理に使われます。

Map Bookを買うことでトレイルの支援ができていると考えると、MCTへの親しみがより強く感じる事ができます。

みちのく潮風トレイルを歩くのに欠かせないのはMap Book、Data Book。ハイキングパスポートもあると旅がより楽しくなる。

Map BookとData Bookは以下で購入することができます。

他に購入した装備に、ハンモック、メリノウールのフーディ、トレランシューズ、レインケープなどがあります。
なるべく持っている装備で歩こうとしたのですが、気になる装備をいくつか買ってしまい、思ったよりも高額になってしまいました。

ハンモックとタープを使って野宿をした。ゆらゆらと独特な寝心地。

MCTは基本的はハイキング装備だけでも十分歩くことができます。
テント泊の登山やロングトレイルを歩いたことがある人であれば、手持ちの装備を中心に選べば装備費を抑えることができます。

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観光費

陸前高田市の東日本大震災津波伝承館。津波被害の事実と教訓を学ぶことができる。道の駅に併設されており、入館料は無料。

観光費は観光施設の入館料やイベントでの出費、お土産の購入で使ったお金です。

観光費は30,720円でした。

MCT沿いの観光施設はお手頃価格で見学できるところが多いので、観光費はそこまでかかりませんでした。

釜石大観音は、大きな観音様の中を登ることができるだけでなく、さらに多くの仏像も展示されていました。
参拝料は500円で、思っていたよりも見どころや展示数が多かったので少し得をした気分になりました。

釜石大観音の高さは高さ48.5m。観音様の胸の位置まで登り、景色を眺めることができる。

観光費の中で一番の買い物は、TORAYA EQUIPMENTの「365 EXP」です。

名取トレイルセンターで開かれた「Trail Days 2023」というイベントでTORAYA EQUIPMENTが受注会をしていて、その時注文しました。

お値段は21,300円で、観光費のほとんどを占めています。
注文を受けてから製作するので現物がなく、MCTでは使用できないので、装備費ではなく観光費で計算しました。

名取トレイルセンターで開催されたイベント「Trail Days」。ハイカーや地元の方などたくさん人が参加していた。

また、お土産には道の駅や直売所で購入した海産物を宅急便で家族に送りました。
宅急便使うので送料が少しかかってしまいますが、荷物は増えないですし、新鮮で美味しい食材を早く届ける事ができるのでおすすめです。

支払い方法の内訳

MCTでは支払いはクレジットカードが多かった。数枚あると安心だが、大抵は1枚で十分なことが多い。

支払い方法の内訳は以下になります。

支払い方法の内訳
  • クレジットカード:229,269円
  • 電子マネー:44,317円
  • 現金:43,255円

クレジットカード支払いが圧倒的に多いです。
そして、意外とPayPayやモバイルsuicaなどの電子マネーを使う機会も多かったです。

補給をする時はスーパーやコンビニ、ドラッグストア、道の駅で買い物をすることが多く、そのような場所はキャッシュレス決済ができました。

みちのく潮風トレイルでは大きなドラッグストアをよく見かける。

現金を使う場面としては、フェリーや渡舟、個人経営の小さな飲食店や商店、民宿、観光施設くらいでした。

現金での支払いが続づくと、お金が足りなくならないか心配になることもありました。
コンビニなどATMを見かけたら、財布の中に現金がどれくらい入っているか気にかけることをおすすめします。

まとめ

みちのく潮風トレイルの費用を紹介しました。

みちのく潮風トレイルの費用:316,841円

装備費で約10万円ほど使っているので、旅の最中に使った金額は約21万円です。

装備を買い足さない場合、スルーハイクに必要な費用は大体20万円くらい用意すればよさそうです。
旅のスタイルによって費用は変わりますが、一つの例として参考にしてみてください。

この記事がMCTの計画の役に立ったら嬉しいです。

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