登山・ハイキングで水が足りなくてツラい経験をしたことはありませんか?
- 湧水や川の水を飲みたいけど、生水はちょっと怖い
- 毎回荷物をおろして浄水するのが面倒
- 浄水の待ち時間で歩くリズムを落としたくない
持っている水に限りがある状態で、山でキレイな湧水を見つけたら、思わずゴクゴク飲みたくなりますよね。
ですが、山の水はキレイに見えても、意外と安全でない場合があります。
生水を安全に飲むには、バックパックから浄水器を取り出して浄水したり、ガスバーナーでの煮沸が必要ですが、浄水をするたびに荷物をおろすのは手間がかかります。
今回は、手軽に使える携帯浄水器、カタダイン(KATADYN)「ビーフリー(BeFree)」の魅力とメリット・デメリットを紹介します。
- 簡単に使える携帯浄水器を探している人
- 浄水のために荷物をおろすのが面倒に感じている人
- 値段より快適さを優先する人
ビーフリーを使うと浄水の手間が少なくなるので、より登山・ハイキングを集中して楽しめます。
バックパックのサイドポケットからビーフリーを取り出して、水を汲み、浄水しながら水をゴクゴクと飲む。
携帯浄水器は他にもありますが、この手軽さはビーフリーにしかない最大の魅力です。
べんぞー
国内外のハイキングで、複数の携帯浄水器を使ってます。ビーフリーはみちのく潮風トレイルのスルーハイクで大活躍したよ。
カタダイン(KATADYN)「ビーフリー(BeFree)」が気になった方は、ぜひ最後まで読んでください。
目次
カタダイン(KATADYN)「ビーフリー(BeFree)」について
カタダイン「ビーフリー」について紹介します。
カタダイン(KATADYN)とは
カタダイン(KATADYN)とは1928年にスイスで創業した浄水器の専門ブランドです。
世界各国の軍隊や公的機関でも採用実績があり、自然災害時の現場でも実際に使われている信頼性の高い製品です。
商品詳細
ビーフリー(BeFree)はボトルタイプの携帯浄水器です。
フィルターが内蔵されたキャップと、ハイドラパックのソフトフラスコのボトルで構成されています。
ブランド | カタダイン(KATADYN) |
---|---|
商品名 | ビーフリー(BeFree) |
容器 | 0.6L、1L、3L |
サイズ | 0.6L:8 × 6.5 × 27.5㎝ 1L:14 × 6.5 × 26.5㎝ 3L:23 × 7.5 × 44.7㎝ |
重量 | 0.6L:59g 1L:63g 3L:103g |
浄化能力 | 約1000ℓ (水質によって異なります) |
フィルター | 0.1 ミクロンEZ-Clean Membrane(TM) |
ボトル材質 | PU(サーモプラスチックポリウレタン)ハイドラパックソフトフラスコ使用 |
カタダイン「ビーフリー」の魅力:ガブガブ飲める、爆速で快適な浄水器
ビーフリーの魅力を一言で表すなら「一瞬で浄水、ハイキングの邪魔にならない快適な携帯浄水器」です。
ビーフリーには以下の特徴があります。
- ボトルに水を汲んでキャップを閉めるだけで浄水ができる手軽さ
- 軽く握るだけで安全な水がドバドバ溢れ出す、浄化するスピード
- ソフトボトルとフィルターが一体型で、どこにでも収まるコンパクトさ
例えば、きれいな湧水や川を見つけても、リズムよく歩けている時は「荷物をおろして浄水するのも面倒だな、、、」と感じる方はいるのではないでしょうか。
べんぞー
リズムよく歩けていると、あまり足を止めたくないですよね?
そんな時、ビーフリーをバックパックのサイドポケットに忍ばせていれば、サクッと浄水が可能です。
ビーフリーを取り出して、ボトルに水を汲むだけで準備完了。
後は、キャップを開ければ安全に水が飲めます。
ビーフリーの浄水スピードはとても早く、軽く握るだけで水がジャバジャバと溢れ出ます。
カタダイン「ビーフリー」のメリット
カタダイン「ビーフリー」を使うメリットは以下の5点です。
安全に水が飲める
ビーフリーを使うことで山の水を安全に飲めます。
湧水や川の水は一見キレイに見えても、危ない場合があります。
上流で動物の死骸や糞、山小屋からの排水などで汚染されている事があるからです。
ビーフリーの0.1ミクロンのホロファイバー膜が、水に含まれている微生物を99.9%、バクテリアを99.999%除去するので、安全に水を飲めます。
軽量コンパクトで持ち運びやすい
ビーフリーは軽量かつコンパクトなので持ち運びに便利です。
1Lモデルの重量は約63gと非常に軽量で、フィルターとボトルが一体型でボトルが柔らかい素材なので未使用時は丸めてコンパクトになります。
軽量コンパクトなので収納に困ることがありません。
口径が大きく、浄水が早いので、すぐに浄水できる
ビーフリーは荷物をおろさずに、サクッと飲水を作れます。
ビーフリーには
- ソフトボトルの口径が42mmと大きいので、すぐに満タンになる
- 水量が少な水場でも、ソフトボトルの形を変えて水を集められる
- 軽く握るだけで水がドバドバと溢れ出る浄水スピードの早さ
という特徴があるので、ビーフリーをバックパックのサイドポケットに格納しておけば、サッと取り出してすぐに飲水が作れます。
浄水にかかる手間と時間がかからないので、歩くペースを落とさずにハイキングを楽しめます。
手入れが簡単
フィルターの手入れが非常に簡単です。
ボトルにきれいな水道水を入れて数回振るだけフィルターの掃除ができます。
多くの携帯浄水器は水をフィルターの出口から逆流させるバックフラッシュという方法で手入れをします。
べんぞー
バックフラッシュは専用のパーツが必要だったり、力を入れないと上手く掃除することができないので地味に面倒。
ビーフリーはきれいな水をボトルに入れて振るだけでとても簡単に手入れができます。
水筒の代わりになる
ビーフリーはフィルターとボトルが一体型なので水筒の代わりになります。
ペットボトルなどに接続するタイプの浄水器だと、荷物が1つ増えますし、浄水中にペットボトルをキャップを落としてなくすなどのトラブルも起きます。
べんぞー
たった1つと思うかもしれないけど、管理するものは少ない方が楽だよ。
ビーフリーを水筒代わりに使用していれば、荷物を減らしながら、いざという時に川などから水の補充できるので便利です。
カタダイン「ビーフリー」のデメリット
カタダイン「ビーフリー」はとても使いやすい携帯浄水器ですが、使っていて少しイマイチだなと感じたことを紹介します。
使い始めは臭いが気になる
ビーフリーを使い始めた時、ボトルの素材の臭いが水に移りが気になりました。
繰り返し使っていくうちに臭いが薄くなったので、今ではあまり気になくなりました。
感じ方に個人差があるので、中には我慢できない人もいるようです。
ペットボトルとの互換がない
ビーフリーのフィルターは口径が大きいので、ペットボトルなど手に入れやすい容器との互換性がありません。
万が一、山の中でボトルが裂けるなどしたら浄水が困難になります。
ですが、ビーフリーのボトルは非常に耐久性の高いハイドラパック製で作られています。
初期不良や乱暴に扱わない限り壊れる心配はありません。
どうしても心配の方は、ハイドラパックのシーカー2Lなど同じ口径のウォーターボトルを併用するとリスク分散ができます。
値段に対して浄水能力(回数)が少ない
ビーフリーは値段の割に洗浄能力が1,000リットルと少ないです。
登山・ハイキングで人気な携帯浄水器のソーヤーシリーズは、ビーフリーより安く、さらに洗浄能力も約38万リットルと桁違い。
値段と浄水能力だけで見るなら圧倒的にソーヤーシリーズに軍配が上がります。
ですが、ビーフリーの使い勝手の良さ・快適さは、価格や浄水能力以上に使う価値があります。
べんぞー
ビーフリーを一度体験したら、快適すぎて他の浄水器に戻れなくなるよ。
ちなみに、ビーフリーの洗浄能力1,000リットルはソーヤーに比べると控えめですが、登山やハイキングでは十分な性能です。
1回の山行で1,000リットルの水を飲むことはないので、浄水能力をオーバーして途中で浄水できなくなる心配はありません。
カタダイン「ビーフリー」のQ&A
カタダイン「ビーフリー」についてのよくある質問や豆知識について紹介します。
エキノコックスを浄水できる?
ビーフリーでエキノコックスを浄水できます。
エキノコックスは成虫で4ミリメートル、卵は直径0.03ミリメートルです。
ビーフリーは0.2ミクロンまで取り除く事ができるので、エキノコックスも除去できます。
どうしても水の臭いが気になる場合は?
ボトルの臭いは繰り返し使うことで少しずつ臭いが薄れていきます。
どうしても臭いが気になる場合は、ボトルに水とスプーン1杯のレモン汁を入れて一晩放置すると臭いの軽減ができます。
しばらく使わなかったら水が出なくなったけど故障?
フィルター内が完全に乾燥している状態で、再び使おうとすると水がなかなか出ないことがあります。
水の出が悪いと感じる場合は、フィルター全体が浸かるようにボトルに水(またはぬるま湯)を入れて1日ほどおくと解消します。
氷点下環境での注意点は?
フィルター内に水がある状態で氷点下環境で放置すると、水が氷に変化する際に体積が膨張してフィルターが壊れる可能性があります。
就寝時などは、ビーフリーをジップロックなどで防水対策をして寝袋の中に入れるなどして凍結対策が必須になります。
ソーヤーと比べてどちらが使いやすい?
ビーフリーとソーヤー、どちらが使いやすいかはシチュエーションによって違います。
個人的な使い分けは以下になります。
まとめ:カタダイン「ビーフリー」は浄水時のストレスがない軽量コンパクトな携帯浄水器
カタダイン「ビーフリー」は浄水時のストレスがない軽量コンパクトな携帯浄水器です。
キレイな川の水を見つけた時、川の水をサッと汲んで、冷たい水をすぐにガブガブ飲める快感は格別なので、ぜひビーフリーを体験してほしいです。
夏山シーズンになると在庫が少なくなるので、「欲しいときに売り切れ」という可能性があります。興味のある方は早めの購入がおすすめです。
サイズは1Lが大きすぎず小さすぎず丁度いい大きさで、一番使い勝手がいいです。