皆さんはソロハイクに行く際にどんな装備を持っていってますか?
「ソロハイクをする際に、何を持っていけばいいかわからない」、「ついつい、物が増えて荷物が重くなってしまう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
確かにハイキングするためには、様々な装備が必要になりますが、あれもこれも持っていくと返って危なくなってしまいます。
余計な装備は持っていかないのがハイキングの基本になります。
そこで今回は、装備選びで大切なポイントについて紹介します。
- すべての装備を1つの装備として考える
- 必要な装備を揃えつつ、総重量・総数量・総サイズをなるべく小さくする
- 「必要な装備」、「あると便利な装備」の区別を付けて必要なものから揃える
上記のポイントを抑えることで、余計な装備が少なくなります。
また、ソロハイクをする際は、自分が使い慣れている装備を中心に選ぶようにするとよいです。
装備を最適化できるようになると安全性が高まります。
それだけではなく、余計なことに意識を割かなくて済むようになるので、ハイキングが楽しくなります。
ぜひ、装備選びの参考にしてみてください。
目次
装備の考え方について
装備は、すべての装備を1つの装備として考えることが大切です。
ハイキングは、自然を相手にするので万が一の時には一大事になりかねません。
なので、装備には安全性が求められます。
しかし、丈夫な装備ばかり揃えたり、様々なことを想定して多くの装備を集めたらどうなるでしょうか。
荷物が重すぎると、途中で疲れ切って身動きが取れなくなったり、バックパックが大きくなりすぎると突風などで、バランスを崩してしまうかもしれません。
装備を選ぶ際、一つ一つの装備のスペックも大切ですが、すべての装備を1つの装備として考えます。
そうした時に大切になるのが以下のポイントです。
- 総重量を軽くする
- 総数量を少なくする
- 総サイズを小さくする
総重量を軽くする
総重量を軽くすることで、体への負荷を軽減し、バテやケガのリスクが小さくなります。
さらに、荷物を軽くすると、歩くスピードが速くなり行動範囲が広がるので、いろんなルートにも行くことができるようになります。
もし荷物が重すぎると、体に負荷がかかり歩くスピードがなかなか出なかったり、途中でバテる可能性があります。
予定通りに目的地に到着できないと、遭難のリスクが高まります。
さらに、荷物が重いと、動きが鈍くなってしまうので、危険個所でのリスクも高くなります。
総数量を少なくする
総数量が少なくなると荷物の管理が楽になり、荷物に気を取られることなくハイキングに集中できるようになります。
荷物が多いと、装備の出し入れが煩わしくなります。
そうすると、水分補給や汗を拭きたくても我慢してしまったり、分かりにくい分岐で地図を使わなかったり、危険な行動をしてしまう場合もあります。
さらに、物が多いと脳が無意識に働いてしまうので、ハイキングとは無関係のところで疲れてしまいます。
総サイズを小さくする
荷物をコンパクトにすることでケガや事故のリスクが小さくなります。
大きな荷物を背負っていると、重心がブレやすいためバランスを崩しやすいです。
また、バックパックの表面積が大きいと、強風で煽られてしまい滑落などの危険もあります。
それだけでなく、枝や岩に荷物をぶつけて装備を破損したり、他のハイカーを危険を与えるかもしれません。
装備の選び方
装備選びのポイントとして、必要な装備を揃えつつ総重量・総数量・総サイズを小さくすると説明しました。
しかし、いざ装備を揃えると、あれもこれも必要そうと感じてしまい装備が増えてしまいます。
荷物を増やさないためには、必要な装備とそうでない装備の見極めが必要にまります。
今回は次のように必要な装備とそうでない装備を分類しました。
必要な装備
- ハイキングの基本装備
- 条件によって必要な装備
- 楽しむための装備
余裕があったら持っていく
- あると便利な装備
不要な装備
- 使わないもの
- 扱えない装備
以下で各装備の一例を紹介していますので参考にしてください。
ハイキングの基本装備
ハイキングをする時、基本的に必要な装備を紹介します。
ハイキングの三種
この3つはハイキングで最も重要かつ基本的な装備です。
ハイキング中の疲労の軽減し、足の保護を行う靴。
すべての装備を収納して運ぶためのバックパック。
雨風による低体温症などの危険から身を守るレインウェア。
目的地やコースによって適したものを選びましょう。
行動中に活躍する装備
上記は頻繁に使用する装備です。
地図やコンパスなどのナビゲーションツールや、登山計画書はルート確認や計画通りに歩けているかチェックするために使用します。
水筒は水分補給するのに必須です。
手ぬぐいやタオルは、汗を拭いたり寒い時には首に巻くことで、体温調節するなど活躍する場面が多いです。
貴重品
貴重品は普段から持ち歩いていると思いますが、キャッシュレス派の人は注意が必要です。
登山口までのバスや山小屋では、交通系ICカードやクレジットカードなどが使えず、現金のみの場合があるからです。
キャッシュレス派の方も、現金を用意しておきましょう。
また他の装備にも共通して言えることですが、貴重品は特に防水対策を行いましょう。
ジップロックは軽く、きれいに小分けできるのでおススメです。
緊急時の装備
できれば使わずに済ましたいですが、緊急時に備えて最低限の装備も揃えて必要があります。
ケガをした際に、使用する絆創膏やテーピング、鎮痛剤。
身動きが取れなくなり、救助が到着するまで耐え忍ぶためのサバイバルシートやツェルト。
最悪な事態を想定すると、どれも持っていきたくなり判断に難しいですが、まずは自分が使いこなせるものを持っていきましょう。
また、小分けできるものは数回分のみ持ち歩くようにすると、コンパクトにまとめられます。
日頃から薬を飲んでいる人は、予備も持っていくようにしてください。
具体的な内容は以下の記事を参考にしてみてください。
条件によって必要な装備
次に条件によって必要になる装備です。
例えば、テント泊や落石の危険が高いルート、積雪状況などを考慮します。
以下は一例になります。
ハイキングを楽しむための道具を持っていく
風景の写真を撮ったり、バードウォッチングをしたり、自然の中でのんびり読書など、ハイキングの目的と楽しみ方は人それぞれです。
自分がどうしても持っていきたいものは持っていくようにしましょう。
せっかく遊びに行くのに我慢をするのは勿体ないです。
もちろん、他の装備とバランスをとりながら時には妥協点を探したり、時には他の装備を軽量化できなか工夫をすることが必要です。
あると便利な装備
体への負担軽減や、安全性が向上するような、あると便利な装備は余裕があったら検討の余地ありです。
あったら便利系の装備は、限られた場面でしか使わない場合もあります。
使う機会が少しかない装備を、たくさん持っていくと荷物になってしまいます。
便利な装備ので持ちすぎには注意しましょう。
また、人や条件によっては必須の装備になるものもあります。
以下は一例になります。
装備選びの観点
装備を選ぶときに、どういった観点で選べばいいのか紹介します。
主に以下の6つの観点で装備を選びます。
- 目的を機能を備えているか
- オーバースペックになっていないか
- 他の装備として代用ができる汎用性があるか
- 雨風にさらされても問題ないか
- 浸水の心配がないか
- 多少の衝撃や擦れにも耐えられるか
- 故障や破損しても自分で修理できるか
- 重たくないか
- 不要な部品や装飾など削いで軽量化できないか
- 大きすぎないか
- 小さすぎないか
- コンパクトに収納できるか
- 他の装備と積み重ねることができるか
- 使っていて快適か
- 気持ちが高まるか
- 値段以上の価値や活躍が見込めるか
- お財布は大丈夫か
- 壊れてもショックを受けないか
これらすべてを兼ね備えた製品はほとんどなく、何かと何かがトレードオフになっている場合が多いです。
例えば、頑丈なものは大きくて重たいですが、軽くてコンパクトなものは壊れやすかったります。
そして、軽くてコンパクトで丈夫なものは最新の素材を使っていて非常に高価です。
何度もお伝えしていますが、装備選びは装備全体で見た時の安全性と総重量・総数量・総サイズのバランスがポイントになります。
偏った装備選びにならないように注意してください。
ソロハイクの装備で心がけること
最後にソロハイクでの装備選びで、心がけることについて紹介します。
私はソロハイクをする際は、自分が使い慣れている装備を中心に選ぶようにしています。
それは、心身の負担を軽減させるためです。
例えば、テント泊の場合だとテントを組み立てたりバーナーで調理などをいろんなことをします。
パーティであれば、仲間と分担することができますが、ソロでは一人ですべてやらないといけません。
使い慣れていない装備では、手間取ってしまい体を休める時間が短くなるだけでなく、精神的にも疲れてしまいます。
また、ツェルトなどの緊急時に使う装備も、使い方を知らないと効果的に活用できません。
使い慣れてた装備であれば、自分の手足のように扱えるので、負担がだいぶ少なくなります。
もちろん、新しい装備を試すのはとても大切です。
事前に練習をしたり、装備を試す場合は一気に複数の装備を変えるのではなく、少しずつ変えてリスクを小さくすることをおススメします。
まとめ
装備選びの考え方やポイントを紹介でした。
本記事のまとめは以下になります。
- すべての装備を1つの装備として考える
- 必要な装備を揃えつつ、総重量・総数量・総サイズをなるべく小さくする
- 「必要な装備」、「あると便利な装備」の区別を付けて必要なものから揃える
人によって装備に何を求めるかは異なります。
そうすると、選ばれる装備も違い個性が出てきます。
こういったところもハイキングの面白さだと思います。
自分に必要な装備を見極めて楽しいハイキングをしてください。