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【100回使用レビュー】ゴッサマーギア「マリポサ 60」は大容量で背負い心地が良いULバックパック

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ゴッサマーギア(Gossamer Gear)「マリポサ(Mariposa) 60」大容量で背負い心地が良いフレーム入りのULバックパックです。

海外のロングトレイルを歩く人たちに人気なバックパックなので、「実際の使い勝手はどうなんだろう?」と気になっている人はいるのではないでしょうか。

  • どれくらいの荷物が入るのか気になる
  • 背負い心地は良いのかな?
  • 生地が薄そうで耐久性が不安

バックパックは登山・ハイキングの中でも非常に重要な装備なので、購入する前の確認はとても大切です。

この記事ではマリポサを5ヶ月間毎日使用した経験から、マリポサの良い点・イマイチな点について紹介します。

ぜひ、検討材料にしてください。

ブログ運営者
べんぞー

アメリカのロングトレイル「パシフィック・クレスト・トレイル(以下略、PCT)」をスルーハイクした時にマリポサを使ったよ。

ゴッサマーギアの「マリポサ60」は、ハイキングの基本装備+5〜6日分の食料を運べるほどの収納力があります。

たとえ装備をたくさん積んでも、バックパック本体が1kg以下と軽量で、さらに背面のアルミフレームやショルダーハーネス、ヒップベルトによるサポートがあるため、荷物が重くなっても背負い心地がよいです。

【マリポサがおすすめな方】

  • ロングトレイル向けのバックパックを探している方
  • 大容量で軽量性と機能性の両方を求める方
  • 重い荷物を運ぶストレスを少しでも軽減したい方
  • 装備はそのままで軽量化をしたい方

上記に当てはまった方や、当てはまらなくてもマリポサに興味がある方はぜひ参考にしてください。

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ゴッサマーギア「マリポサ」について

まず最初に、ゴッサマーギア(Gossamer Gear)「マリポサ(Mariposa)60」について簡単に紹介します。

ゴッサマーギア(Gossamer Gear)とは?ロングトレイルを牽引してきたアメリカのULガレージブランド

ゴッサマーギア(Gossamer Gear)は1998年に創立されたULブランドで、軽量かつ機能的なハイキングギアを提供するパイオニア的存在です。

ブランド名のGossamerは蜘蛛の糸や透き通るような薄い羽を意味し、軽量化機能性を組み合わせた理想的な製品を追求しています。

ゴッサマーギアの製品は超軽量でありながら耐久性があり、アメリカのハイキングカルチャーを代表するブランドとして、多くのハイカーから支持されています。

マリポサのスペック

マリポサは数々の賞を受賞しているゴッサマーギアを代表するフラグシップモデルの大容量バックパックです。

マリポサのスペックについては以下の通りになります。

ブランドゴッサマーギア(Gossamer Gear)
商品名マリポサ(Mariposa) 60
カラーグレイ、グリーン
サイズS、M、L
重量S:857g、M:908g、L:955g
容量本体容量:約36Lポケット:約24L
最大・快適耐荷重最大:約15.9kg(35lbs)快適:約13.6kg(30lbs)
素材本体:100D Robic ナイロン補強部分:200D Robic ナイロン
特徴・便利な外ポケットが7つ(両サイド3つ、メッシュ、上部小物入れ、ヒップベルト小物入れ2つ)
・特注素材のRobic ナイロンによる軽量化と耐久性
・クッション性能が高い、ショルダーハーネスとヒップベルト
・軽量なアルミフレームに安定性向上
・取り外してマットに代用できる背面パッド
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ゴッサマーギア「マリポサ」の良い点

ゴッサマーギア(Gossamer Gear)「マリポサ(Mariposa)60」の良い点を紹介します。

マリポサの良い点
  • 最大容量60Lでたくさんの荷物が入る
  • 便利なポケットがたくさんある
  • 背負い心地が良い、ショルダーハーネスとヒップベルト
  • 安定して重い荷物も運べる、アルミフレーム
  • 丈夫な特注素材が使われているのでタフに使える
  • 汎用性が高い、取り外し可能な背面パッド

最大容量60Lでたくさんの荷物が入る

PCTの準備をしている時に並べた装備。これらに加えて数日分の食料がマリポサに収納できる。

マリポサの容量は最大60L(本体36L、ポケット24L)と非常に大容量です。

テント、寝袋、着替え、調理器具に加えて食料数日分も余裕で収納できるので、たくさんの荷物が必要なときに非常に頼りになります。

ブログ運営者
べんぞー

6日分の食料の収納してても、まだ余裕があったよ。

PCTなど一部の地域では、ベアキャニスターという野生動物に食料を奪われないための入れ物を使う必要があります。

シエラではベアキャニスターに食料を入れないといけない。マリポサならメインポケットに収納できる。

ベアキャニスターは大きいので容量が少ないバックパックでは持ち運びに困りますが、マリポサはベアキャニスターをメインポケットに収納できるので問題ありません。

PCTのギアリストが気になる方はこちらの記事を参考にしてください。

便利なポケットがたくさんある

マリポサはポケットがたくさんある。目的別に装備を収納できるので便利。

マリポサには便利なポケットの数がたくさんあります。

目的別に装備を収納できるので、必要な場面でほしい装備がすぐに取り出せるので使い勝手が良いです。

私は以下の配置で装備を収納しています。

メインポケットシュラフ、着替え、電子機器、食料など
インナーポケットパスポートのコピーや使用頻度の低い貴重品
右サイドポケット(上部)ウォーターキャリー、携帯浄水器
右サイドポケット(下部)ペットボトル1L×2本
左ポケットテント、日傘、サンダルなど
メッシュポケットレインウェア、スナック菓子、他のポケットに入り切らない物
雨蓋の小物入れエマージェンシーキット、予備のジップロック
ヒップベルトの小物入れ(2つ)行動食、サングラス

たくさんのポケットがありますが、特にフロントのメッシュポケットが便利です。

メッシュポケットは意外とたくさんの荷物が入る。

メッシュ部分はある程度強度がある伸縮性のある素材なので、ウェアやスナック菓子など多少かさばるものでもガンガン収納できます。

ブログ運営者
べんぞー

メッシュポケットは便利だけど、尖ったものや岩場などで擦ると穴が開くから注意が必要だよ。

背負い心地が良い、ショルダーハーネスとヒップベルト

厚みがしっかりあるショルダーハーネス。PCTを歩き終えた後もヘタっていない。

マリポサのショルダーハーネスとヒップベルトはクッション性能が高いので背負い心地が良いです。

ショルダーハーネスとヒップベルトには3D Air Meshという素材が使われています。
しっかりとした厚みがあるショルダーハーネスは、重い荷物を背負っても肩に食い込むことがありません。

さらに、ハーネスが肩と腰にしっかりフィットするのでバックパックとの一体感が生まれるので、荷物を長時間背負っても疲れにくいです。

ブログ運営者
べんぞー

数ヶ月毎日10時間以上背負い続けると肩が痛いと感じる時も時々あったけど、それでも不快に感じることはなかったよ。

さらに3D Air Meshには以下の特徴があります。

  • 耐久性が高く、クッション性能がへたりにくい
  • 通気性があるので、汗の臭いが発生しにくい

PCTで5ヶ月間使い続けても快適性が損なわれないのは、地味にすごいポイントです。

安定して重い荷物も運べる、アルミフレーム

軽量で丈夫なアルミフレーム。緩やかなカーブ形状で背中にフィットする。

マリポサには軽量で耐久性のあるアルミフレームが使われています。

しっかりしたフレームがあるので、たくさんの装備が必要で荷物が重くなっても安定して荷物を運べます。

アルミフレームの特徴は以下の通りです。

  • 背中にフィットするようなカーブ形状で荷重分散されて肩が痛くならない
  • コの字型フレームで肩から腰にかけて2本の軸が通っているので左右の揺れにも強い

マリポサの最大耐荷重は約15.9kgです。

ブログ運営者
べんぞー

PCTでは水の補給が困難な区間があり、12Lの水と装備品、食料を背負ったよ。

実際に最大耐荷重くらいの重さになると、歩くたびにずっしりと重さを感じます。

肉体的にはキツイですが、フレームがうまく機能するので意外と不快感は感じませんでした。

いざという時に多くの荷物を運べるマリポサは非常に頼もしいバックパックです。

丈夫な特注素材が使われているのでタフに使える

ガッツリ使い込み、こんなに薄汚れても耐久性はしっかりしている。

マリポサは耐久性に優れたバックパックです。

軽量さと耐久性を兼ね備えた特注素材のRobicナイロンが使用されています。

ボトムなど負荷が多くかかる場所には厚めの生地で補強されているので、重い荷物を収納しても破れる心配はありません。

ブログ運営者
べんぞー

薄い生地で見た目は頼りなさそうだけど、意外と丈夫だよ。

バックパックは強い日差しや砂埃、汗による生地のダメージに加え、重い荷物による負荷がかかります。

PCTの5ヶ月の旅を終えた時点で、縫い目がほつれるなど細かい故障はありましたが、大きなトラブルはありませんでした。

マリポサは4000km以上歩く過酷な旅にも負けない、非常にタフなバックパックです。

汎用性が高い、取り外し可能な背面パッド

取り外し可能な背面パッド。座布団やスリーピングマットにもなる。

マリポサの背面パッドは取り外し可能で、座布団やスリーピングマットとしても使用できます。

背面パッドに2つの役割をもたせることで、荷物の軽量化ができます。
収納スペースに収まるマットであれば他のメーカーのマットも収納可能です。

例えば、エバニューの「FPマット」も収納できるので、その気になればスリーピングマットを持つ必要がなくなります。

EVERNEW エバニュー FP mat 125

ゴッサマーギア「マリポサ」のイマイチな点

ゴッサマーギア(Gossamer Gear)「マリポサ(Mariposa)60」は素晴らしいバックパックですが、使っていて気になる点もありました。

次に、マリポサのイマイチに感じた点について紹介します。

マリポサのイマイチな点
  • 通気性がないので背中に熱がこもる
  • 背負った状態だと左サイドポケットの荷物にアクセスできない
  • パッキングに気をつけないと重心が低くなりやすい
  • ハードに使用すると細かい故障が発生する
  • 好みが分かれるユニークなデザイン

通気性がないので背中に熱がこもる

背中の通気性は良くないので背面パッドの収納メッシュは汗だくになる。

マリポサを背負い続けると背中が熱くなります。

マリポサはフィット感がある反面、バックパックと背中が密着して背中に熱こもります。

背面パッドには蛇腹形状で細かい穴が空いていますが、通気性はあまり良くないです。

ブログ運営者
べんぞー

気温が高い日だと、背中が汗でびっしょりになるのは避けられないかな。

熱対策としてメーカーからメッシュ素材の背面パッドが発売されています。
日本では入手困難で、アメリカからの取り寄せになるので送料が高くなってしまうのがネックです。

背負った状態だと左サイドポケットの荷物にアクセスできない

マリポサの左サイドポケットは縦長のため、背負っている状態だと左サイドポケットの荷物にアクセスできないのが少し不便です。

多くのバックパックは両方のサイドポケットから荷物を取り出せます。

ですが、マリポサは右サイドポケットからしか荷物を取り出せないので、何かしようとした時にバックパックを下ろす機会が増えます。

ブログ運営者
べんぞー

包装が大きめのスナック菓子や日傘、地図など小物を取り出すために、いちいちバックパックを下ろすのは面倒だよ。

手が届く右サイドポケットの横幅が広くある程度の荷物を収納できるので、本当に困ることは少ないですが、「絶対に必要じゃないけど、取り出せたら嬉しいな、、、」と我慢する場面はありました。

パッキングに気をつけないと重心が低くなりやすい

パッキングの時、寝袋など軽い装備を荷物を圧縮しすぎると重心が下がってしまう。荷物が少ない時は顕著になる。

マリポサは他のバックパックに比べて、ボトムが少し大きいのでうまくパッキングしないと低重心になりやすいです。

バックパックのコツは底の部分に寝袋をあまり圧縮しないで詰めることです。
そうすることで、荷重バランスを上げられるだけでなく、腰のクッション性能を高めることができます。

あとは他のザックのパッキングと同じ要領で、なるべく背中の近い側に重い荷物を収納するようにします。

ブログ運営者
べんぞー

コツさえつかめば低重心を避けられるよ。

バックパックの重心が下がると下に引っ張られる感覚になります。

最近では丈夫な生地で作られたスタッフサックがたくさんあるので、何でもかんでも圧縮すると全体的に重心が下がるので注意です。

ハードに使用すると細かい故障が発生する

ハードに使うとパーツや縫い目がほつれてくる。

マリポサは耐久性が高いバックパックですが、まったく壊れないことはありません。

PCTで5ヶ月間毎日高い負荷をかけ続けた結果、次のようなトラブルがありました。

  • バックルの破損(ヒップベルト、スターナムストラップ)
  • サイド部分の縫い目のほつれ
  • ショルダーハーネスの付け根のほつれ初め
  • 雨蓋の縫い目のほつれ
  • メッシュポケットに多数の小さな穴
  • ボトム部分の生地が薄くなる
  • 日焼けによる色落ち

たくさん故障しましたがどれも部品交換や自分で修理できる軽度の故障ばかりで、致命的な故障は発生しませんでした。

マリポサは数ヶ月にも渡るロングトレイルでも通用する耐久性があります。

ブログ運営者
べんぞー

最初はこの薄い布で大丈夫かなって心配だったけど、最後までよく持ちこたえたなって感心したよ。

週末のテント泊など定期的にバックパックを休ませる事ができれば、より長持ちするはずです。

好みが分かれるユニークなデザイン

写真の見え方による違いはあるが、マリポサ(左)はサイドポケットが大きいので見た目以上に大きく見える。

マリポサは独特なデザインのため、人によって好みが分かれるデザインです。

一般的なULバックパックは細長くてスマートな印象がありますが、マリポサはサイドポケットの大きさや数が異なるため、左右非対称でスッキリとした印象はないです

さらに、縦長の左サイドポケットは横幅が広く見えるため、ずんぐりして見えることがあります。

ブログ運営者
べんぞー

第一印象は「なんか変なデザイン」という微妙な感じで、正直、最初は使ってみたいバックパックとは思わなかったな。

しかし、マリポサの機能性を知って興味が湧き、PCTで5ヶ月間使ってみたところ、今では案外いいデザインだと思うようになりました。

バックパックの見た目は、使う上でのモチベーションにもつながる重要な要素ですが、実際の使い勝手や機能性の方がより重要です。

マリポサはユニークなデザインなので最初は少し馴染みにくいかもしれませんが、機能面にもしっかりと着目して検討してみてください。

まとめ:「マリポサ」はロングトレイル・縦走登山にピッタリな大容量で快適なULバックパック

PCTで5ヶ月の使用体験からゴッサマーギア(Gossamer Gear)「マリポサ(Mariposa)60」の良い点、イマイチな点について紹介しました 。

マリポサの良い点
  • 最大容量60Lでたくさんの荷物が入る
  • 便利なポケットがたくさんある
  • 背負い心地が良い、ショルダーハーネスとヒップベルト
  • 安定して重い荷物も運べる、アルミフレーム
  • 丈夫な特注素材が使われているのでタフに使える
  • 汎用性が高い、取り外し可能な背面パッド
マリポサのイマイチな点
  • 通気性がないので背中に熱がこもる
  • 背負った状態だと左サイドポケットの荷物にアクセスできない
  • パッキングに気をつけないと重心が低くなりやすい
  • ハードに使用すると細かい故障が発生する
  • 好みが分かれるユニークなデザイン

マリポサは多くの荷物を必要とするシーンで頼りになる大容量で快適なULバックパックです。

以下のような方にはマリポサがおすすめです。

【マリポサがおすすめな方】

  • ロングトレイル向けのバックパックを探している方
  • 大容量で軽量性と機能性の両方を求める方
  • 重い荷物を運ぶストレスを少しでも軽減したい方
  • 装備はそのままで軽量化をしたい方

装備を全体的に軽量化してガッツリとULハイキングを楽しみたい方にはマリポサは大きすぎるかもしれません。

たくさんの荷物を背負っても肩が痛くなりにくいマリポサは、テント泊や縦走、ロングトレイルなどの長期間の登山・ハイキングに最適です。

ブログ運営者
べんぞー

ぜひ、マリポサを使って登山を楽しんでください。

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